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2021.04.24

洋書楽読(18):The Client

"The Client" by John Grisham
を読みました。

The Client
The Client

・総ページ数:566ps
・読了までにかかった期間:80日

11歳の男の子 Mark が弟と一緒に,ある弁護士の自殺現場に出くわしてしまいます。
そのために彼らと母親は思いがけない事件に巻き込まれてしまいます。

John Grisham はすでに5冊目となりました。
今回ももちろん弁護士ものですが,主人公は11歳の男の子です。

相変わらず,読み始めから物語に引き込まれました。
話は少し逸れますが,この「物語に引き込まれる」までにどのくらいかかるか,
というのはその本を読了できるかどうか,あるいは楽しめるかどうかの一つの目安ですね。

「物語に引き込まれる」までにあまりにも時間がかかってしまうと,
読み続けるのを断念することにもなりかねません。
しかし,それはそれでいいのではないかとも思います。

「物語に引き込まれる」のに時間がかかる本,
あるいは,最後まで「物語に引き込まれない」本は自分に合わないと考えたほうがいいのかも知れません。
John Grisham の本は,そういった意味で私に合うのでしょう。

さて,物語は Mark が目撃者になることによって様々なトラブルに巻き込まれますが,
利発さと運の良さでなんとかそれらのトラブルを乗り越えていきます。

ただ,juvenile detention center からの脱出の場面と
自殺した弁護士のガレージでの深夜の行動は11歳の怯えた子供のものとは思えません。
大人でもなかなか冷静にあのような行動を取ることは難しいだろうにと思いました。

本書もとても読みやすかったです。
どうしても調べないといけないような単語は1冊の中で100もなかったのではないかと思います。
もちろん読み飛ばしたものも少なからずありますが…。

・おすすめ度★★★★☆(脱出のあとにどんでん返しがなかったのは残念!)


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